僕の頭ん中

心理職30代ゲイの日常。障害者就労の現場で働いてます。雑記中心。他に読んだ本や映画、音楽の話。

職業に貴賎はない

大学院に進学前、フリーターをしてた時期がある。あと2か月で入学なのにバイト先の学習塾をクビになって焦った。幸い2か月短期で働ける工場のバイトを見つけてそこで働くことができた。


経歴もよくわからない人たちが朝方バスに押し込まれ労働させられる。

まるで強制収容所みたいで仕事も過酷だった。


ただそこで出会った人は親切な人ばかりだった。

一番思い出深いのはアジアのどこかの山奥に行っていたという先輩。


大学を中退して海外をふらふらしていたらしい。森の中で半裸で長い笛みたいなのを吹いている写真を見せてもらった。しかし、生活資金がつき実家に帰ってきたという。


先輩が食堂で社員の女性を口説いているの見たことがある。相手にされていなかったが、その様はめちゃくちゃかっこよかった。私は勝算ないとすぐあきらめてしまうタイプなので私も彼みたいに好きな人を口説き落とす度胸のある男になりたい。


この2か月で働く上での本当に大事なこと学んだ気がする。流れてくるラインをひたすら分ける仕事はきつかったけれども、このとき仕事により偉大なものとかより卑しいものとかはないということを悟った。仕事というのは全体の大きな目的に向かってただ目の前の自分のやるべきことに心を込めて取り組むだけなのだと気づいた。


2か月が終わった。先輩は英語を勉強しているらしかったのでつかってないTOEICの教材をあげた。また新しく仕事を探すといっていた。理学療法士になりたいとも話していた。最終日に飲みに出かけて私のことを応援してくれた。


権威主義の世界


臨床心理士は平均年収300万円くらいしかないのだけれど、その界隈は権威主義的な考えが横行していて立場が上の人には頭が上がらないのでそれが結構しんどい。


○○先生お慕い申し上げております。みたいな。明確な上下関係がある。


関西の大学の教授らが理事を務める団体に勤務していたことがあるけどそこの職場はひどかった。


いつも理事らが権力争いをしていて、気に入らないほかの理事を追い出すという政治的な争いがあった。とてもお世話になった先輩がいたのだけれども、その人を追い出したいからお前が学生の実習を担当しろと副代表から言われた。私はそのように他人を蹴落としてまで上り詰めたいという欲がなかったのでその年に仕事を辞めることを伝えた。


ちなみにその副代表にはいつか女遊びに連れて行ってやるみたいなこと言われてぞっとしたことがある。善意で言ったんだろうけど。だから男社会でいきるのはしんどい。それにしてもこういうのそろそろハラスメントにならないのだろうか。


仕事行ってきます


AIが発達していって今後は専門性というのがなくなる時代が来ると思う。そしてこういう偽物の権威にすがりついている人たちが没落していくと思う。代わりに体を動かしたり、人と人のふれあいみたいなものが価値を生む時代になってきそう。今の若い世代では資格とってもその職業についていないという人も多いしまた働き方の多様性も変わってくるんだろうな。